からっぽ
観ました。
誰からも気づかれず、意識されない得も知れぬ孤独と戦う少年は、
誰かに意識されていないときだけテレポートが出来る。
そんなとき、ヒロイン、シーナのいる場所へテレポートするのだが
シーナは何やら恋人ともめている模様、少年がシーナを意識したからだろう、再び少年はシーナの前へテレポート、
そこから、少年とシーナの不思議な関係が始まっていく。というストーリーなのだけど、使用されている音楽にも不思議な魅力があって素晴らしい世界観を醸し出している味わい深い作品。
少年がテレポートした際に服を着ていないのだけれど、なんというか素直に美しい!妖精のようなのだ。
少年役は清水尚弥。すっかりファンになってしまった。
平愛梨の奔放でチャーミングな演技にもついつい惹きこまれてしまう。この映画を観た誰もが彼女に恋をするであろう。
少年はテレポートするたび、自分が意識されていないことにげんなりしている。
シーナに意識されるようになってからはテレポートを使用することが少なくなるのだが、二人の関係性もそう順調には続かなかった。
(ネタバレになるので内容は、はしょるよん)
切なくて、歯がゆくて、淡くて、つい、ほろりときてしまう、そんなからっぽのエンディングソングはたまの「電車かもしれない」
「ここに、いま、僕がいないこと、誰も、知らなくて、そっと教えてあげたくって、君を待っている」
映画とマッチし過ぎていてぞっとするほど泣いてしまった。
良作でございました。